美味いもん 相馬本家

ふるさと相馬ブランド化推進協議会が自信をもっておすすめする「相馬生まれの美味いもん」を産地直送でお届けするお店です

トップ > ブログ > 音楽とボランティアとマルシェと相馬牛の話

音楽とボランティアとマルシェと相馬牛の話

2014.10.04 カテゴリブログ,鳥久精肉店

こんばんは。今日は相馬牛のランチはおいしかったというお話を、音楽とボランティアの縁というキーワードを絡めて書かせていただきます。

 

相馬市では、震災後の5月から「はらがま朝市」というイベントが毎週末行われています。現在は「そうま復興マルシェ」という名前で、土曜日・日曜日に、相馬市中村にある「はまなす商店街」という仮設の商店街の駐車場を利用して開催しているイベントです。現在はアーティストやパフォーマーの方がステージを披露したり、子ども服や物産などの物販を行っているのですが、震災直後から数年前までは、炊き出しや支援物資の配給なども行ってきました。

 

過去の朝市の様子

marche08

marche09

・過去の朝市の様子

 

主催の「NPO法人 相馬はらがま朝市クラブ」のウェブサイトでは、次のような紹介がなされています。

 

———————————————
笑顔が生まれる人間交流広場
「朝市に来れば、何かに出逢える」
被災者が「笑顔と喜び」を届けるため
他の被災者と市民と支援者の生命のふれあいの場
———————————————

 

この文章の通り、過去も現在も、アーティストやパフォーマーの方も含め、多くの人の支えがあって成り立ち、多くの笑顔が誕生してきました。

 

このマルシェ(前 朝市)に、本日は運営のお手伝いにきてくださった方が2名います。ひとりは東京在住の山野さんという女性で、もうひとりは千葉在住の小田桐さんという男性です。車に乗って、はるばる相馬の地に足を運んでくださいました。

 

おふたりと相馬のつながりは、今回生まれたものではなく、RockCorpsというボランティアと音楽をミックスしたプロジェクトを通して生まれました。これは、「4時間ボランティアをすることで、ボランティアをした人限定のコンサートに参加できる」という、アメリカ発のボランティアプロジェクト。これまでボランティアに接することのなかった方々に、音楽というきっかけを提供し、コミュニティとの新たな接点を生み出そうという、画期的な取り組みです。

 

アーティストも、レディ・ガガ、MAROON5、リアーナなど、そうそうたる方がRockCorpsの趣旨に賛同し、コンサートに参加しています(アーティストもボランティアをしないとステージにたてないというルールも!)。

 

RockCorpsは2005年にスタートし、アメリカ、イギリス、フランスなど各国を転々としていたのですが、今年、10カ国目の会場に日本が選ばれ、4月の末からプロジェクトがスタートしました。日本でのボランティアプログラムの会場は、岩手、宮城、福島の被災三県と、東京、千葉、神奈川の関東三県。主に復興関連のボランティアプログラムが組まれ、セレブレーションと呼ばれるコンサートは、福島県のあずま総合体育館で9月6日に開催されました。会場に集まったボランティア参加者は実に4,000人を超え、ステージも大盛り上がり。もともと参加者の多くは、コンサートに行きたかったという理由だけではなく、被災地のために何かをしたかったという思いを持っており、そういう共通の思いと、同じ活動をともにしたという絆があったからこそ、いっそうの感動が生まれたのだと思います。

*公式ウェブサイトはこちら:RockCorps

 

marche06

marche05

・4月末から9月頭まで、RockCorpsのボランティア参加者がマルシェの運営を手伝ってくれていました
 
本日マルシェに来てくださったおふたりも、このRockCorpsの参加者です。ひとりはマルシェの運営ボランティアに、もうひとりは仮設住宅の草刈のボランティアに参加し、一度は相馬に足を運んでいたのです。

そこで生まれた接点から、「もう一度相馬に」ということで本日はマルシェにお手伝いをしに来相してくださいました。一度きりではないつながりができたことは、非常に嬉しいことです。

 

さて、本日きてくださったおふたりは、マルシェの物販ブースの準備と販売のお手伝いをされ、山野さんは音楽をやっているということでカラオケまでご披露! 1曲目を歌い終えた後に、お客さんからアンコールの声もあがり、計2曲を歌ってくれました。

 

マルシェで物販のお手伝い

・物販ブースの準備と運営をお手伝いしてくれました

 

山野さんは歌も披露!

・山野さんは歌も披露!
 
そしてようやく「美味いもん」の話へ(笑)。
マルシェ終了後、せっかく相馬に来たのだから地のものをご案内せねば、ということで、マルシェの会場の近くにある「鳥久精肉店」へ行ったのです。ここは、相馬牛というブランド牛を扱う町のお肉屋さん。

 

相馬牛とは、相馬市内の生産農家のいずれかで肥育された、A5ランクの黒毛和牛を指します。あまり知られていませんが……、全国でも高い評価を得ているのです。また、福島県から出荷される牛は、放射性物質の全頭検査が実施されており、安全が確認されているものだけが出荷されています。

 

【過去の品評会の成績】
平成10年     全国肉用牛枝肉共励会     名誉賞(福島県初日本一)
平成13年     全国肉用牛枝肉共励会     最優秀賞(全国2位)
平成15年     全国肉用牛枝肉共励会     最優秀賞(全国2位)
平成18年     全農肉牛枝肉共励会     名誉賞(福島県初日本一)

 

今日はおふたりと相馬牛ジューシーメンチの定食をいただきました。

 

相馬牛のメンチ定食を食べました

 

こちらは、相馬牛と、相馬牛のアキレス腱「白スジ」、味を調節するために豚肉、タマネギを使用したメンチカツです。味付けは塩とコショウのみ。肉の旨みに自信があるからこそのシンプルさと言えます。
白スジはコラーゲンが豊富な部位で、女性にもおすすめです。

 

相馬牛ジューシーメンチ

 

山野さんは「はしで切ろうかと思ったけど、肉汁が出てきたからそのままかじってしまいました(笑)」と嬉しいご感想を。名前の通り、ジューシーで肉の旨みを堪能できるメンチなのです。小田桐さんにも美味しいと喜んでいただき、相馬の食の魅力を少しは知っていただけたのでは、と思います。

 

その後も、地元で活動する方々も交え、情報交換などもでき、我々スタッフも有意義な時間となりました。

東京・千葉と相馬とやや距離があり、また音楽と相馬牛というかなり交わりにくいキーワードですが、ひとつの接点によって、新しい接点ができたことは不思議で面白いことですね。

 

また相馬に足を運んでいただければと思います! みなさんも、ぜひ遊びに来てください!

 

相馬牛ジューシーメンチはこちらから:【A5黒毛和牛】相馬牛ジューシーメンチ
鳥久精肉店のその他の商品はこちらから:商品一覧ページへ